ゾンベアーの青いラーメン
グロウマへの挑戦
いかがでしょうか? こんな毒々しい『しずる感』 見たことありますでしょうか?
グロくて美味い。
そんなラーメンを目指して2014年に開発した『ゾンラーメン』
10万食以上を販売した『ゾンラーメン』はTVやyoutubeなどに取り上げれるほど大人気!!
そんな『ゾンラーメン』が出来るまでの開発秘話!
全4話、涙なしでは読めません!!
第1章『青いスープへの挑戦』
いつか創りたい。
青いスープと青い麺。
誰もが食欲が失せそうで でも食べるとおいしい そんなラーメン。
ゾンベアーラーメン。
しかしいままで 雑貨はいろいろ作ってきたが 私自身食品を作った経験はない。
しかも食品はロット(生産数)が多いし 賞味期限もあるし、工場も知らないし、 まぁ無理だろうな。。。 そう思っていました。
そんなある日・・・
お客様である観光問屋さんをウロチョロ← していたら 『おーい、氷室くーんちょっとー』 と呼ばれ、会議室に。
問屋さんの社員さん数人と メーカーさんらしき人が打ち合わせ中でした。
『氷室君的にはこのパッケージどう?』 と意見を聞かれました。
僕は(無責任に)人の商品に対して意見を言うのが とても得意なので← 言いたい放題言っていました。
そして、その商品が『ラーメン』だったのです。
登別限定の激辛ラーメンやら 北海道限定パッケージのラーメンやら だったのです!
僕は人の商品はさておき← そのラーメンメーカーさんにゾンベアーラーメンの話をしました。
本当にいつか製品化したい!という強い気持ちがあったので なんと!
パッケージデザインだけは謎に(かな~り先行して)イメージ画像を作っていたのです!
メーカーさんも青いスープは難しいよ~といいつつもパッケージデザインがほぼ出来上がっている事や商品コンセプトに共感してくださり少しやってみるよと言ってくださいました。
そこからスープ作りが始まりました
そしてスープ作りに北海道の人ならだれでも 知っている某有名なメーカさん が参戦。
目指せ 『グロウマ』 そしてなにがなんでも 『グロマズ』 だけは避けようと思った。
見た目はグロイ、 そして食べるとまずい。 それはただのゴミだから。。。
一回目の試作品のクリアポイントは『めっちゃ青い!』でした。
実は本当に作りたいのはみそ味でした。
だって北海道らしいし、ゾンビの『脳みそ味』 ってシャレも効くじゃないですか。ニヤリ。
しかし黄色いみそに青い色素を加えると・・・ 小学生でもわかる様に。。。緑になります。
緑だとちょっと健康志向で体によさそうじゃないですか
こりゃあかん。
と そして第一次試作品はしょうゆ味、海鮮味、とんこつ風 の三種類。 ココから選ぼうと思いましたがどうもピンとこない味。
うーん。
『まぁ青けりゃなんでもいいかψ(`∇´)ψ』
そんな悪魔の声もちょいちょい聞こえましたがそこはメーカーの担当者さんが 『せっかく作るんだから美味しいの創りましょう!!! 試作は何度でも作ります!』 そう言ってくれたんです。
うちみたいな零細企業のためにそこまで言ってくれるメーカさんに甘えに甘え、試作の作り直しを4回ほど重ね、『ガラスープの塩味』 が一番おいしいし青い! となりました(≧▽≦)ノ
とりあえず青いスープが出来ました第一関門突破です。
第2章『青い麺への挑戦』
スープは出来たとはいえ 麺とスープとの相性もある(はず)と思い、麺の開発も急いでもらった
なんせ『青』という自然食材がほぼない。
そんな時ネットで 『スピルリナ』という身体にもいい青い着色料を見つけた!
みなさまが知っている物で言えば あの『ガリガリ君』だ。
ひゃっほー!簡単ジャン♪
須比瑠 里奈(スピルリナ)ちゃん という架空の女性を妄想し彼女を好きになってしまうほどの高揚感に一瞬見舞われた
と思ったのもつかの間
残念ながら青色が良く似合う須比瑠 里奈(スピルリナ)ちゃんは 『熱に弱い』という病弱な一面があった。
『くぅぅ~そんな属性まで 兼ね備えているとは りなちゃん・・・ 僕が守ってあげたい』
しかし熱に弱いというラーメンには致命的な理由により里奈ちゃんとの短い恋も終わり僕はまた青色探しの旅に出た。。。
(まぁ実際には僕は口出しをしてただけで メーカーさんが動いてくれたのですがw)
結果。
『クチナシ色素』という身体にも安心安全で 熱にも強い青が見つかりました!
クチダシをしてたら クチナシがみつかった 。。。
ごめんなさい、もう言いません。
この『クチナシ色素』 量の調節が難しく、入れすぎると 美味しくないし、量を減らしすぎると 緑になってしまう。
これ。。。『茶そばやんw』
調整が あまりに難しすぎて 『麺は黄色でいいんじゃないか?』
そんな一周して無意味な意見もでてしまうくらい苦労しましたがメーカーさんのありがたいお言葉
『せっかく作るんだから美味しいの創りましょう!!! 試作は何度でも作ります!』←コピペ
この言葉を胸に(メーカーさんが)これまた試作に試作を重ね、(メーカーさんが) 丁度いい配分を見つけて 完成させました!
青い麺の完成です!
第3章『トッピングへの挑戦』
これを売るには、売り出し方にインパクトが重要だ!
そう思いました。
麺もスープも目処がたったくらいにパッケージや打ち出し方を考えていました
商品がいかにとんがって(異彩を放って)いても
それを伝えなければ意味がない。
そして考えたのが
このラーメンを使ってキャラ弁の様にトッピングを面白くして、お客様も想像力を発揮して、いろいろ作れるようにしたらどうだろうか?
『うん!それいい!』
さっそく食材を買い集め
調理開始♪
ウズラの卵で目玉風
ウインナーで腸をイメージ
鷹の爪でグロさをアピール
・・・なにこれ?
んー
じゃあ紫キャベツと
海苔で十字架を
作って、
油揚げでこうして、、、
・・・だから、なにこれ?
こうなったら
手先の器用なスタッフの力を借りるしかない!
『なにつくろう?』
『だいこんでドクロ作れるよ?』
いや、そんな、、、←半笑い
そんなだいこんでドクロなんてつくれるわけが…
『怖いわ!!』
逆にできすぎで怖いわ!!笑
ゾンベアーラーメンだけにミニゾンベアーも見守っております
さあ
打ち出し方的もインパクト十分なドクロも出来ました!
パッケージも出来ました!
販売ルートもまあまあ
そこそこあります!
あとは売るだけ!
9月上旬の発売がもう目の前です!
最終章『誰が買うの?』
工夫に工夫を重ね、そして全てが結びつき、ようやく完成間際を迎えた。
どうだ!これが日本の『モノヅクリ』だ!
日本のたしかな技術と諦めない侍スピリッツ
多少値は張るが、いいものを創ればお客様はわかってくださる。
そう。情熱大陸やガイヤの夜明け、ソロモン流で学んだじゃないか。
正式発注を終え、周りの関係者や身内にこれみよがしに自慢してみた。
どうだ~!もちろん出す時の
音は
『じゃじゃ~ん♪』だ。
するとどうだろう、みんな口裏を合わせたようにこういう
『これ、誰が買うの?』
わお!
『KORE、DARE GA KAUNO?』
WOW!
最初は耳を疑いましたね。
まさかそんなセリフ
想像だにしてない訳ですから。
そして、僕は言った
『え?逆に誰が買わないの?』
『で、これいくらですか?』←問いは無視
『え?350円(税別)ですけど?』
『たかっ!』
『・・・』
『需要あるんですか?』
※心の声『需要って何それ?おいしいの?』
『えーーー!絶対面白いじゃーーーん!』
編集長だってマンガは面白ければそれでいいんですって
言ってたじゃーん←何の話?笑
そうです・・・
僕の創りたい物、やりたいことはいっつもそうなんだ
ごく一部の人からものすごい共感を受けるけど一般ウケはしない・・・
そっかまたやってしまったか・・・
そんな空虚が胸をよぎりながらもごく一部の人と喜び合うために創りました
そして・・・
完成しました!
世界初!麺もスープも青色
ゾンベアーラーメンです!!